AV-HS7300で進化したHD制作能力を、AV-HS8300はフル4Kで実現。

パートナーと検証を重ね、12G-SDI伝送品質を確保。従来のHDシステム同様の運用性を実現しました。
12G-SDI対応VJ盤(カナレ電気株式会社製)

システムの変換モードを一括で切り替えます。

- モード選択ボタンを押すだけでHD/4K、HDR/SDR、BT.2020/709、H/S-GAINなど、スタジオ機器の各種フォーマットや運用モード設定を一括変更します。
- アップコンバーター、ダウンコンバーターは、解像度はそのままでダイナミックレンジや色域などのカラリメトリーのみの変換も可能。
- HDRとSDRでゲイン差を自動でつける“H/S-GAIN”機能でサイマル運用が可能。ゲイン差は運用に合わせて段階を選べ、値の変更も可能です。

HD運用と4K運用のウェイトに合わせてシステムをご提案。
HD・4Kの番組制作内容と素材数に合わせた機器構成で柔軟に対応。
- スイッチャーは、フル4Kの番組制作なら12Gで5MEまで対応したAV-HS8300。
- ルーティングスイッチャー(ルーター)は、12G対応ならAV-WM8400、HD入力数によりAV-WM7300/7400/7500を追加
- ペリフェラルは、豊富なバリエーションからシステム構成に合わせて選択。12G対応、フォーマット変換が必要ならAV-PF8000シリーズ
- HD-SDR素材はアップコンバーターですべて4K-HDR素材に変換し、4Kスイッチャーとルーターに入力
- 常に4Kで運用し、HD送出は最終段のダウンコンバーターで対応
- システム全体を12G-SDI信号で接続、従来同様にVJ盤でパッチが可能
- モード変更がなくシンプル。HD素材分のアップコンバーターが必要
■主な構成機器
スイッチャー:AV-HS8300 × 1(4Kモードのみで使用)
ルーター:AV-WM8400 × 1(4K、2K共用)
ペリフェラル:AV-PF8000シリーズ(4K)


- HDシステムを基本に、4Kシステムをアドオン
- スイッチャーは4K/2Kスイッチャブルで運用
- HD、4Kの素材数により、ルーターの構成を変えて最適化が可能
- HD、4Kどちらも“ネイティブ”で運用、フォーマット変換を最小化
■主な構成機器
スイッチャー:AV-HS8300 × 1(4K/2Kスイッチャブルで使用)
ルーター:AV-WM8400 × 1(4K)、AV-WM7400 × 1(2K)
ペリフェラル:AV-PF8000シリーズ(4K)、AV-PF3000シリーズ(2K)


番組映像制作能力を高める、充実のキーヤーと画像メモリー機能。
4Kでも従来のHDと同等以上の機能、効果を実現。


※図は4ME構成の場合です。AV-HS8300/AV-HS7300のMEとキーヤー構成の詳細は「AV-HS8300、AV-HS7300のシステムフォーマットによる機能比較表」をご参照ください。
● リサイザー
MEのキーヤーすべてに2.5D-DVE(リサイザー)を装備。キーの移動や拡大、縮小、回転に加え、専用マスクキーとボーダーを使った丸やラウンドコーナーなどのPinPが簡単につくれます。また、テクスチャー画像(V,K,マスク)を取り込んで額縁ワイプを合成するテクスチャー機能も搭載。1キーヤーで額縁ワイプを可能とし、オペレーションの負担を軽減しました。
取り込んだテクスチャー画像は専用レジスターに81個まで登録でき、プロジェクトファイルとして保存、読み出しもできます。


● クロマキー
Primatte®※アルゴリズムを採用し、リアルタイムで高品位なクロマキー合成を実現。標準で1ME 1chのクロマキーを装備し、さらにオプションのクロマキーソフトウェア(AV-SFU70/別売)の追加により、1ME最大4chのクロマキーが可能です。
※Primatte®は、株式会社フォトロンの登録商標です。Primatte®の著作権は、株式会社フォトロンが保有しています。Primatte®の特許は、株式会社フォトロンが保有しています。
● USK(アップストリームキーヤー)
ME前段で入力素材にテロップなどをインサートできるUSKを8ch搭載。例えば、中継素材に対してMEのキーヤーを使用することなく中継元の地名などのテロップをスーパーすることができます。各USKのPGM、PVW、CLNをMEで選択することもできます。

● DSK(ダウンストリームキーヤー)
ME後段にDSKを8ch搭載。PGM1,2の2系統の出力で異なるベース列を選択可能。さらにAV-HS8300は拡張用EXT合成器により、DSK1~8を任意に多重してEXT1~4に出力することもできます。このEXT合成器は、各MEのキーヤーにも搭載しており、MEでもマルチプログラムが作成可能です。これらの機能により、ネット/ローカル、ローカル/国際、ホーム/アウェイなど、多彩なサイマル放送に対応できます。

すべてのMEにA/Bバストランジション用として3D-DVEを2chずつ装備。ME間でのDVEの取り合いがありません。ページターンなどの従来のHDでの3D効果もすべて4Kに対応。また、バスの映像にペイントやデフォーカス、モザイクなどの効果を付加するイメージ機能も搭載しています。
DVEワイプ、イメージのエフェクト例
ページターン

ブリック

リップル

モザイク
※画像は機能を説明するためのイメージです。

静止画/動画サーバー機能をスイッチャー内部で実現するビデオメモリー機能も4Kに対応。SSDメモリー採用で高速アクセスが可能です。
● ビデオメモリー
静止画メモリー(STILL)と動画メモリー(CLIP)はそれぞれビデオ、キーのセットで8ch構成。動画メモリー1chにつき、4K動画を15秒、2K動画は60秒(標準画質モード)記録可能、さらにエンベデッド音声の記録も可能です。静止画および動画はレジスターメモリー(内蔵不揮発性SSDメモリ一)に81ずつ保存でき、メニューやマルチセレクトパネルから高速に呼び出すことができます。

● アニメーションワイプ
ビデオメモリーに登録した動画 (CLIP) とMEトランジションを連動させて、簡単にアニメーションワイプを作成できます。連動はMEのAUTOボタンやフェーダー、キーのON/OFFなどが選べ、動画再生のIN/OUT点の指定や、MEのフェーダーの開始/終了点の調整を可能とし、簡単に連動のタイミングを合わせることができます。

映像効果の操作・設定状態を記憶する各種メモリー機能を搭載。運用シーンにあわせて使用することで、ライブ映像制作を容易にします。
● ショットメモリー
バックグラウンドのトランジションパターンやPinPのサイズ、ポジション、ボーダー幅、キーONなど、MEの映像効果を最大81個まで登録し、呼び出せます。現在の映像効果からショットメモリーに登録されている映像や動作への切り替えをスムーズに変化させるエフェクトディゾルブも可能。より効果的な演出が行えます。
● イベントメモリー
連続した映像効果を複数のイベントとしてタイムラインに登録し、イベント間を補間しながら再生することで、動きのあるシームレスな効果を得られます。また、EMEM-Link機能でワイプパターンのようにフェーダー再生することも可能です。
● マクロメモリー
コントロールパネルの一連の操作を記憶して一括再生する機能で、映像効果として出力されない操作設定を呼び出すことができます。再生はマクロバスなどのクロスポイントボタンにアサインしてワンタッチで実行します。
スイッチャー入力に加えて内部素材も表示できるため、マルチビュー専用機がある場合でもスイッチャーオペレーター専用としても活用できます。AUXバスでマルチビュー出力を選択し、出力することが可能です。
●マルチビューレイアウトは、系統ごとに4/5/6/9/10/16の分割パターンから選択。
●素材名、タリー、オーディオレベルメーター、時計、セーフティマーカーを表示可能。



ライブ操作性を極めた、こだわりのコントロールパネルとメニューパネル

パネルの各部はモジュラーパネル構成により、レイアウトのカスタマイズが可能。クロスポイントボタン数とサイズ、メニューパネルのサイズもお選びいただけます。
ME/AUXクロスポイント部
- クロスポイントスイッチにRGB発光LEDを採用、素材や系統に合わせて任意のカラーで8つまでのグルーピングが可能(マルチカラークロスポイントスイッチ)。
- クロスポイントバス列は、4ページの切り替えが可能。MEごとに異なるテーブルをページに割り当てることで、ME別のアサイン状態をつくることもできます。
- BUS ASSIGN機能により、各MEの4つのクロスポイント列にバス用途を割り付け可能。例えば、4つのバスをKey1〜4に割り付けたり、マクロメモリーを割り付けて再生することができます。
- PGM LINK機能により、異なるME間でバス操作の連動が可能。リエントリ先の背景素材や、PinP素材などを連動させることができます。
- MEチェンジ機能により、ME操作列(トランジション部、マルチセレクト部、KEYオペレーション部を含む)でコントロールするメインフレームのMEを切り替えられます。
- クロスポイントボタンは、クリック感ありとなし、サイズは17.4 mm角と15 mm角から選べます。
マルチカラー素材名表示
- クロスポイントスイッチと同様に、任意のカラーで8つまでのグルーピングが可能。
- 素材名称、マクロ名を表示。素材名称は日本語入力に対応し、漢字/カタカナ/ひらがなの表示が可能。フォントも太字で見やすくなりました。
- システム仕様により、ルーターリンク時にルーティングスイッチャーで選択した素材名を表示することも可能。

EMG連動機能(オプション)
- ルーティングスイッチャーAV-WM7300/7400/7500のエマージェンシープロセッサーボード(オプション)でEMG用1MIX、1KEY機能を用いる場合、スイッチャーコントロールパネルの最終ME列でEMGのA/Bバス、素材名表示、ミックスフェーダー、キーOn/Offの操作が可能。緊急時でもスイッチャーの操作状態が引き継がれ、継続運用が可能です。
- 電源、制御はスイッチャーとEMGは独立構造のため、お互いに影響を受けません。
- スイッチャー操作を革新したマルチセレクトパネルをMEごとに配置。クリック付きで操作感を実感できるスイッチスタイルにより確実なライブ運用をサポート。
- 従来機AV-HS5300からデバイスの視認性と操作感を向上させ、プラグインによるメニュー追加や、呼び出しボタンとメニュー構成のユーザーカスタマイズも可能にしました。
- ビデオメモリー機能(STILL、CLIP)はサムネール表示に対応。画像イメージとスイッチスタイルにより、手元操作でダイレクト送出が可能です。

KEY/DSKオペレーション部、キーフェーダー部
- ME、DSKのキーヤー数に応じて、8キーヤータイプも選べます。
- KEY1〜4、KEY1〜8のボタン押下でメニューやプリセットボタン、プレビューを該当キーヤーに切り替えます。
- キーフェーダー部のキーヤー選択ボタンは、メニューで任意のキーヤーをアサインできます。

タッチパネルで直感的かつ迅速なメニュー操作が可能。メニューパネルは2つの画面サイズを選べます。
- 10.1型LCDパネル:エンコーダーを画面下に配置。
- 12.1型LCDパネル:エンコーダーを画面右横に配置。

- 従来機AV-HS5300ライクなレイアウトと操作性を継承し、設備更新しても違和感のないオペレーションが可能です。
- ビデオメモリー機能(STILL、CLIP)の操作メニューはサムネール表示され、画像イメージを確認して選択可能。
- 4K/HD混在運用にあわせて、HDR/SDRなどのカラースペース情報も表示します。

- フォルダーやプロジェクトファイル名に漢字/カタカナ/ひらがなが使用可能となり、日本語の番組名や担当者名でのプロジェクト管理が可能になりました。
