4Kスタジオカメラ
AK-UCX100 商品紹介ビデオ
4Kスタジオカメラ
AK-UCX100 ファーストインプレッション
水平垂直ともに解像度2000TV本を実現
新MOSセンサーを搭載し、オーバーサンプリングにより水平垂直ともに2000TV本を実現。被写体のディテールを高精細に再現します。また、F10（2000 lx）の高感度でS/N 62 dB以上を確保し、暗所でも低ノイズで高品位な映像撮影が可能です。
CCUレスで多彩なインターフェイスに対応
カメラコントロールユニット（CCU）を用いることなく、カメラヘッド単体での運用を実現。CCUレスで12G-SDIのほか、SMPTE ST 2110、NDI® High Bandwidth、SRTが利用でき、ベースバンドシステムにもIPシステムにも柔軟に対応することができます。また、当社製CCU AK-UCU700シリーズとの接続や、新開発のカメラファイバーアダプター AK-CFA100との接続も可能。現場の環境に合わせて幅広く選択することができます。
スタジオ撮影はもちろん、ライブプロダクションでの安定したIP運用を実現するため非圧縮4K映像が伝送可能なSMPTE ST 2110に対応。さらに、視覚的にロスレスな映像品質を低遅延で伝送できるJPEG XSを採用し、帯域不足の環境下でも円滑な映像伝送を実現します。
IPスタンダード時代を見越したSMPTE ST 2110対応
スタジオ撮影はもちろん、ライブプロダクションでの安定したIP運用を実現するため非圧縮4K映像が伝送可能なSMPTE ST 2110に対応。さらに、視覚的にロスレスな映像品質を低遅延で伝送できるJPEG XSを採用し、帯域不足の環境下でも円滑な映像伝送を実現します。
CCUレスでの運用時には、「タグVLAN機能」を用いることで、多重化されている映像/音声/制御信号を映像/音声信号と制御信号のネットワークに分離することが可能。これにより、カメラヘッド単体で既存のST 2110のワークフローでご使用いただけます。
タグVLAN（CCUレス時）
タグVLANとは
タグVLAN（tagged VLAN）とは、VLANの方式の一つで、ネットワークを流れる個々のフレームに所属グループの識別番号（VLAN ID）を書き込む方式。ネットワークスイッチはIDを見て同じグループの端末にのみフレームを中継する。
■対応フォーマット
| IP Output format （ST 2110/NDI®/SRT） |
SDI Output format （12G-SDI/3G-SDI） |
|
|---|---|---|
| CCUレス （＋AK-CFA100） |
||
| ＋AK-UCU700※ | ||
※AK-UCU700シリーズのIP対応には、別売オプションボードが必要な製品がございます。詳しくはAK-UCU700シリーズ製品ページをご覧ください。
システムフォーマット
3840×2160/59.94p/50p/29.97p/25p/23.98p
1920×1080/59.94p/50p/29.97p/25p/23.98p
SFP28スロット×2による4Kリダンダント接続に対応。BiDi SFP28モジュールを使用することでAK-CFA100を介したリダンダント運用が可能。または、通常のSFP28モジュールを使用し、外部から直接光ケーブルを接続することでカメラヘッド単体でのリダンダント運用も可能です。
SFP28スロット×2による4Kリダンダント接続に対応。BiDi SFP28モジュールを使用することでAK-CFA100を介したリダンダント運用が可能。または、通常のSFP28モジュール※を使用し、外部から直接光ケーブルを接続することでカメラヘッド単体でのリダンダント運用も可能です。
※SFP28モジュール×1は標準搭載。
| CCU | ベースバンド | SMPTE ST 2110 | ||
|---|---|---|---|---|
| 非圧縮 | JPEG-XS | リダンダンシー | ||
| AK-CFA100（CCUレス） | 12G-SDI（カメラ出力） | UHD / HD | UHD / HD | 〇※1 |
| AK-UCU700 | 12G-SDI（カメラ/ CCU 出力） | UHD / HD※2 | UHD / HD※2 | 〇※2 |
| 3G-SDI（カメラ/ CCU 出力） | ||||
※1：BiDi SFP28×2もしくはSFP28×2が必要です。
※2：AK-UCU710もしくは、AK-UCU700にAK-NP701G（ST 2110インターフェースボード）が必要です。
■ ST 2110のリダンダンシー運用に対応
リダンダンシー運用（冗長化）に対応。さらに、IP運用時もSMPTE ST 2110によるネットワークリダンダンシーに対応しています。
※1：将来対応予定。
※2：タグVLAN機能へはファームウェアのバージョンアップにより将来対応予定。
HLG/BT.2020とSDR/BT.709のサイマル運用が可能
広いダイナミックレンジで明暗の細かな階調を表現するHLG（Hybrid Log Gamma）に対応。また、自然界のほぼ全ての色を再現できるITU-R BT.2020により、色再現性に優れた映像表現を実現します。SDR/BT.709とのサイマル運用も可能なため、コンテンツごとに適切な色表現を行うことができます。
モアレ低減機能を搭載可能
HD光学ローパスフィルター※をFXフィルター部に搭載可能。近年、ライブステージ演出で多く使用されるLEDウォールは撮影時にモアレが発生しがちですが、AK-UCX100はモアレを低減できるHD光学ローパスフィルターを搭載可能なため、LEDウォールを使ったライブステージの演出を美しく撮影することができます。
※有償オプションで対応。
HD光学ローパスフィルターOFF 時
HD光学ローパスフィルターON 時
当社製リモートカメラとの連携が可能
4Kインテグレーテッドカメラと組み合わせることで、同一のリモートオペレーションパネル（ROP）を使用してスムーズな色合わせが可能です。現場作業を省力化しながら、マルチアングルの迫力ある画づくりを行うことができます。
フォーカスポイントをガイド表示でサポートする高精度フォーカスインジケーターや、像面位相差による測距技術を活用して合焦状態をアイコンで表示するフォーカスガイドを搭載。二度とない一瞬を美しく表現するライブプロダクションでのさらなる使いやすさを実現しました。また、ビューファインダー使用時に暗部のコントラストを高めることで、VF上の視認性を高めるVF暗部ブースト機能を搭載しています。
フォーカスガイドの使用イメージ
奥の花にピントが合っています。
（緑色の合焦アイコン）
手前の花に画角を合わせている最中は焦点が外れます。
（黄色のあとピンアイコンに変化）
マニュアル操作でフォーカス調整します。
ピントが合うとアイコンは緑色の合焦アｲコンに変わります。
PDAF（位相差検出オートフォーカス）は、使用するレンズの種類やオペレーターの熟練度を問わず、素早く安定して被写体にピントを合わせられます。
ターゲットエリアの位置・サイズ・スピードを段階的に調整することができるので、熟練オペレーターも即座にマニュアル微調整へ移行でき、こだわりのフレーミングを確実にサポートします。
※1：4Kスタジオカメラ・システムカメラの内蔵機能として。2025年9月2日現在、パナソニック調べ。
※2：2025年12月のファームウェアアップデートにて対応予定。
※画像は開発中の画面です。
PDAF（位相差検出オートフォーカス）の仕組み
レンズを通った光をミラーで2経路に分岐し、撮像センサーとは別に配置された測距用センサーで左右像のズレ（位相差）を測定します。測距センサーはズレ量と方向を一度に算出できるため、カメラはレンズを“どちらへ・どれだけ”動かせばピントが合うかを即座に判断し、一発で合焦位置へ送り込める高速オートフォーカスを実現します。
映像やデータを、カメラとCCU間で光ケーブルに集約して伝送できるTRUNK機能により、外部機器との信号伝送が効率的に。
プロンプターやリターン映像、外部ソースなどの伝送を最小限の配線で構成できるため、現場設営の簡略化と接続トラブルなどのリスク削減ができ、シンプルかつ柔軟なシステム運用を実現します。
■ 3G-SDIを使用したTRUNK機能活用例（リダンダンシー）
- 3G-SDI（CCU/CFA→カメラ）2系統（FS内蔵）:
プロンプター、Fixed Returnやカメラ側でのモニタリング（スタジオフロアモニター）等に利用できます。 - 3G-SDI（カメラ→CCU/CFA）1系統 （FS内蔵）：
スタジオやフィールド等での手持ちカメラやリモートカメラの映像を出力します。カメラ側の映像入力にFS（frame synchronizer）を内蔵しているため、非同期映像信号でも利用できます。
■LANを使用したTRUNK機能活用例
- LAN（1000BASE-T）1系統：
外部機器のIP制御や、リモートカメラの制御・ストリーミング映像の伝送が可能です。
AK-UCX100とAK-UCU700間を光ケーブルで接続するだけでLAN環境を延長でき、周辺機器をそのままネットワーク接続可能に。ハブや配線を増やさずに構成できるため、運用負荷の軽減にもつながります。
※RJ45端子（1口）をLANトランク or ネットワーク端子をMENUで切替えて使用。
※1G/100Mbpsの上限速度切替はAK-UCU700メニューで切替。
※OPT MODE=ST 2110 および ST 2110 JPEG XSは使用不可。
4K/HDのハイスピードモードに対応
4K時最大2倍速、HD時最大4倍速のハイスピード撮影に対応。スポーツをはじめ、躍動的な映像コンテンツ制作に豊かな表現力を与えるハイスピード撮影が可能です。
| カメラヘッド単体運用時 | CCU（AK-UCU700シリーズ接続時） | |
|---|---|---|
| 4Kハイスピード | 2倍速 | |
| HDハイスピード | 2倍速 |
4K 2倍速、HD 4倍速のハイスピード撮影に対応
4K時最大2倍速、HD時最大4倍速のハイスピード撮影に対応。スポーツをはじめ、躍動的な映像コンテンツ制作に豊かな表現力を与えるハイスピード撮影が可能です。
4K：2倍速
HD：2倍速、3倍速、4倍速
その他の機能
- SFP28スロット×２による4Kリダンダント接続に対応。
- 外部同期信号を入力してカメラの映像を外部信号に同期させるGenlock入力や、リファレンス出力に対応。 ネットワークに接続した外部機器との間でタリー情報やバスの切り替え、素材名情報の送受信が可能なTSL5.0※1に対応。
- Clear、1/2、1/4、1/16、1/64から選択可能なNDフィルターを内蔵。
- Jumbo Frame（MTU-9000）対応（LAN TRUNK 時）※2
- Low Skew 対応※2。
- リモートバックフォーカスに対応※2。
- F-ドロップ＆周辺光量落ち自動補正に対応※2。
※1：TSL5.0はタリーのみ対応。
※2：2025年12月のファームウェアアップデート時に対応予定。
※ NDI®は映像伝送・制御技術であり、Vizrt NDI ABの米国およびその他の国における登録商標です。
その他の機能
- F10※（2000 lx）の高感度でS/N 62 dB 以上を確保
- HDR（HLG）/BT.2020とSDR/BT.709のサイマル運用が可能
- ND/FXフィルターを内蔵
- 本機と当社製リモートカメラを共通のROPで制御可能
- 4K 時最大2 倍速、HD 時最大4 倍速のハイスピード撮影に対応
- Genlock 入力やリファレンス出力に対応
- TSL5.0タリー入力に対応
- TRUNK 入力機能を搭載（3G-SDI）
- SFP28スロット×2による4Kリダンダント接続に対応
※Low light Mode時。
※写真は海外モデルです。
