最近、プロジェクターは明るさや機能の多様化が進み、用途に応じた選択肢が大きく広がっています。
しかし、会議やプレゼンなど目的に応じて適したモデルが異なるため、初めて選ぶ方にとっては迷ってしまうことも少なくありません。
実際、ビジネス・教育・エンターテインメントなど使用される目的によっておすすめのモデルは異なります。
また、同じビジネスシーンでも設置場所の広さや環境によって選ぶべきプロジェクターは変わってきます。
これまで本ページでは「そもそもプロジェクターとは？」「プロジェクターの特性って？」を説明してきました。
このページでは、あくまで目安ではありますが設置場所の大きさを基準に、どのようなプロジェクターが適しているかを分かりやすくご紹介します。
小会議室／小教室などの定員が30人以下の空間に適したプロジェクター選び方の目安として、光出力（ルーメン）5000lm程度がおすすめです。
また、それに合わせて以下のようなものも考慮するポイントとして挙げられます。
定例会では「電源を入れてすぐに映し」たい
グループ学習は「場所に合わせ本体を持ち運び」したい
ちょっとした会議では「狭い部屋でも使える短焦点モデル」が良い
中会議室／学校の教室など定員が30～50人以下の空間に適したプロジェクター選び方の目安として、光出力（ルーメン）5000～8000lm程度がおすすめです。
また、それに合わせて以下のようなものも考慮するポイントとして挙げられます。
プレゼンは「スクリーンの前に立っても影が入らなく」したい
会議室では「メンテナンス無しで長期間使い」たい
大会議室／大教室など定員が50～100人以下の空間に適したプロジェクター選び方の目安として、光出力（ルーメン）8000～12000lm程度がおすすめです。
また、それに合わせて以下のようなものも考慮するポイントとして挙げられます。
新製品プレゼンでは「ビジュアルを表現する色再現性」が大事
セミナーでは「文字がはっきり見える解像度」が大事
ホールなど、定員が100人以上の空間に適したプロジェクター選び方の目安として、光出力（ルーメン）12000lm以上がおすすめです。
また、それに合わせて以下のようなものも考慮するポイントとして挙げられます。
大規模研修では「明るさは欲しいが、消費電力も抑え」たい
講演会では「空間が明るくても見える光出力」が大事
ディスプレイなど他の映像表示機器でも同じことが言えますが、「どんな状況でもプロジェクターが同じであれば同じ見え方をする」とは限りません。
同じ部屋でも照明の明るさやスクリーンサイズが変わるだけで、映像がより明るく見えることもあれば逆に暗く感じることもあります。
設置環境によって映像の見え方は大きく左右されるため、スペックだけでなく実際の使用環境を踏まえ、ルーメンの比較やスクリーンサイズの適正を確認することが重要です。
このページで紹介した選び方はあくまで一例であり、他にもさまざまな選定基準があります。
今回は同じプロジェクターを用いて、会議室で使用する場面とした時の
①投映するスクリーンサイズが異なるとき
②投映する空間の照明の明るさが異なるとき
の見え方のイメージを見てみましょう。
※画像はあくまでもイメージです ※PT-VMZ71シリーズを使用／空間の明るさは天井に向けた照度計が示す値が1000lxと設定
投映サイズに応じて、100インチ時よりも明るく見えるケースも
100インチ時よりも控えめに感じられる明るさでも、十分な視認性を確保
※画像はあくまでもイメージです ※PT-VMZ71シリーズを使用／スクリーンサイズ100インチで設定
※500lx：やや落ち着いた、少し照明を落とした空間（壁面照度50lx）／1000lx：四方を壁に囲まれた一般的な会議室（壁面照度120lx）／1500㏓：窓から日差しを感じられるような明るい空間（壁面照度350lx） をイメージ
環境によっては1000lx時よりも明るく感じられることも
環境に応じた控えめな明るさでも、十分な視認性を確保
このページでは、空間の大きさを目安にプロジェクター選びのポイントをご紹介しました。
明るさや設置方法・使い方の違いなど選定時に押さえておきたい要素は多岐にわたりますが、まずは「どこで・どんなふうに使いたいか」を整理することが自分たちに合ったプロジェクターを見つける第一歩です。
なお、プロジェクターの買い替えや選定に悩んでいる方にはパナソニックが機器の選び方をサポートする専用ページもおすすめです。
使用環境に応じたモデルの提案や導入前の相談も可能です。ぜひ以下のリンクから参考にしてみてください。
