BOAT RACE からつ 唐津市ボートレース企業局様

コミュニティ施設を融合させたファミリーが楽しめる複合施設に大改修

BOAT RACEからつは、1953年に佐賀県唐津市に開設された歴史のあるボートレース場です。長年にわたり地域の娯楽施設として親しまれてきましたが、施設の老朽化やオンライン中継といったニーズの多様化による利用者の減少を受け、新たな魅力を創出する必要性がありました。そこで2019年から2021年まで2年をかけて施設の大規模改修を実施。家族連れも楽しめるコミュニティエリアを融合させた複合施設として生まれ変わりました。そして2024年、さらなる施設の充実を目的にスタンド対岸に設置された大型映像表示装置やレース映像撮影用カメラ、映像送出装置の刷新を行いました。

安定運用が可能な大型映像表示装置と映像システム

施設がリニューアルされた一方で、大型映像表示装置は前回の更新から長期運用されていたため、頻繁な修理が発生し、さらにその際の交換部品の確保が難しいという課題に直面していました。同時にボートレース撮影用のカメラも耐用年数を迎えていたため、安定した運用を確保するために大型映像表示装置のリニューアルを軸に映像システムの入れ替えが検討されました。複合施設として生まれ変わったことにより、幅広い運用が求められる中、パナソニックが長年培ってきた映像技術により様々な客層が楽しめる映像システムが構築されました。

対岸のスタンドからでも見やすい1,530インチの大型映像表示装置

大型映像表示装置は横37.0m×縦10.5m（1,530インチ）のサイズを採用。対岸のスタンドからでも迫力のあるボートレース映像を鮮明に楽しむことができます。唐津市ボートレース企業局の合力様は「従来の大型映像表示装置は16：9の比率でしたが、大型映像表示装置の隣に設置されていた旧電光掲示板のスペースを活用し、32：9のワイド画面に拡張しました。全画面映像はもちろん、2分割画面でレース映像と同時にオッズ情報等を表示し、ボートレースファンからは状況がわかりやすくなったと好評です」と語ります。

新しい映像システムが迫力のあるレース状況の表示に貢献

レースのスタートとゴールを撮影するメインカメラはAK-HC3900を採用。ハイエンドのスタジオカメラで、臨場感のあるレース映像を大型映像表示装置に映し出しています。さらに、レース場コーナー撮影用カメラとして場内5箇所に4Kマルチパーパスカメラ AK-UB300GJを設置。コントロールルームから遠隔操作する電動旋回台に実装されたAK-UB300GJが映す映像は、迫力のあるレース状況の表示に貢献しています。また、公営競技運営に必要な情報を供給する上位システムと接続して大型映像装置への1日の表示をすべて自動で行うシステムを今回新たに製作。既存の場内映像は2画面で表示し、独自情報（オッズや競技情報）は32：9の大画面で非常に見やすく表示します。唐津市ボートレース企業局の鷲崎様は「これまでオッズやレース情報は協会から提供される映像を表示していましたが、BOAT RACEからつ独自のCG映像をパナソニックさんと一緒に作り上げていきました。テロップ送出やスケジューリング機能など、柔軟に対応いただき助かりました」と語ります。

• LED大型映像表示装置 ×1式
• 映像送出システム （自動生成テロップ、CG、スケジューラー含む）×1式
• HDスタジオカメラ AK-HC3900 ×1台
• カメラコントロールユニット AK-HCU250 ×1台
• 4Kマルチパーパスカメラ AK-UB300GJ ×5台
• リモートオペレーションパネル AK-HRP250GJ ×6台

地域住民が充実した時間を過ごせる施設を併設したボートレース場

BOAT RACEからつは佐賀県唐津市に位置するボートレース場です。ボートレース場としての機能は2階に集約し、1階はコミュニティエリアとしてフードコートやキッズスペース、ブックカフェ、イベントホールなどを整備しています。家族連れや学生が訪れても楽しめる多彩な施設が揃っており、地域住民が充実した時間を過ごせるスペースとして賑わいを見せています。

所在地：〒847-0031 佐賀県唐津市原1116
URL：https://www.boatrace-karatsu.jp/